インビザラインとは
透明の素材でできたマウスピース型の装置を使った矯正です。
型取りデータから患者様の理想の歯並び、そしてその過程をシミュレーションし、各ステップに合わせたインビザラインを作製します。インビザラインを交換しながら、歯を動かしていきます。
マウスピース型の矯正装置にはいくつか種類がありますが、東大阪のしろくま歯科では世界的な実績のある「インビザライン」を採用しております。
当院はインビザライン認定医が一貫して治療を行いますので安心してご来院ください。
インビザラインのための最新機器の導入
iTero Element
iTero Elementとは、口腔内を直接コンピューターに取り込むことが可能な最新鋭の3Dスキャニング装置です。
従来の粘度のような歯型の材料は必要がないため嘔吐反射が起きにくく、短時間で、より精密な歯型をとることが出来ます。
また、データをすぐに送信するため、インビザラインのためのクリンチェック・シミュレーションをより早くご確認いただけます。
光加速矯正装置(オーソパルス)
光加速矯正装置(オーソパルス)は近赤外線のエネルギーを利用し、歯の周りの組織を活性化させ、痛みを和らげながら歯の動くスピードを速める装置です。従来の矯正治療は骨や組織に圧力をかけて行うものですが、オーソパルスを使って細胞に光エネルギーを加えることで、痛みを軽減し治療を行うことが可能となります。
治療期間を最大66%短縮できることが確認されており、通常は3年かかる治療を安全に1年で終了させることが可能な装置となります。
インビザライン矯正のメリット・デメリット
インビザラインは大変すぐれた矯正装置ですが、デメリットも存在します。メリットだけでなく、デメリットをご確認の上、患者様にとってより良い選択をしていただければと思います。
メリット
目立たない
透明な薄い素材でつくられるインビザラインは、装着時も目立ちません。ごく自然にお口に馴染みます。
取り外し可能
ご自身で簡単に着脱していただけます。食事、歯磨きのときには外していただき、装置を気にせず食べられ、磨くことができます。
デメリット
使用できないケースがある
歯並びが大きく乱れている場合は、インビザラインによる治療ができないことがあります。
1日17時間以上の装着
十分な効果を得るためには、1日17時間以上の装着が欠かせません。歯がある程度動かないと、次の装置に交換できず、治療が長引くことがあります。
外さないといけないときがある
食べ物・色のついた飲み物を摂取するとき、また歯磨きの際には、外していただく必要があります。装置を気にせず食べられる・磨けるということはメリットではありますが、このような手間が生じます。※着脱自体は、慣れれば数秒で行えます。
インビザライン矯正の適応条件や年齢
適応条件
以下の両方に該当することが、インビザラインの適応条件となります。
- 歯並びの乱れが一定の範囲内
- 上下の顎の位置が前後、あるいは左右にずれていない
使用できる年齢
第二大臼歯が生えている中学生以上の方であれば、インビザラインによる矯正治療を受けていただけます。
光加速矯正装置(オーソパルス)
オーソパルスとは
オーソパルス®(OrthoPulse®)はカナダのバイオラックスリサーチ社によって開発され、2015年の秋にFDA(米国食品医薬品局)で認証を受けた先進の医療機器となります。
オーソパルス(OrthoPulse®)とは加速矯正装置のことを指し、矯正治療期間を著しく短くしてくれる医療機器です。
ご家庭で光加速治療を可能にする医療機器で、矯正治療においては現在世界で唯一の装置となります。
オーソパルスを使用するメリット
治療期間の短縮
一般的に歯列矯正は、約2〜3年程の治療期間がかかります。歯は比較的速く移動させることが可能となりますが、
歯根の周辺の骨の再生は速いスピードで起こらないため、安全に歯の移動を加速することは難しいという現状があります。
オーソパルスを使用すれば、歯根吸収させることなく、治療期間を最大66%短縮できることが確認されています。
通常では3年かかる治療を安全に約1年で終了させることが可能となります。
痛みの緩和
内蔵のLED光エミッターから近赤外線である850nmの波長の光が照射され、細胞内のミトコンドリアに作用し、代謝を向上させます。
この際、細胞が機能するためのエネルギーを生成し、細胞の活性化により歯の移動が促進され、歯の移動に伴う痛みも緩和します。
後戻り防止に効果がある
インビザライン矯正の流れ・期間・通院頻度
インビザライン矯正の流れ
1. 矯正相談
患者様のご不安、ご希望をお話しいただきます。
治療内容、治療期間、費用のことなど、何でもお尋ねください。
歯並びの状態を確認し、院長からアドバイスをいたします。
2. 精密検査
画像検査、模型用の型取りなどの精密な検査を行います。
3. 診断と説明
また、具体的な治療内容・治療計画をご説明いたします。
4. 虫歯・歯周病チェック
虫歯・歯周病がある場合には、矯正前に治療を済ませておきます。
5. インビザライン作製の準備
インビザライン作成用の型取り、口腔内写真の撮影などを行います。
※当院では3Dスキャナー「iTero Element」を導入しているため、シリコン印象材による型取りは必要ありません。スキャンにより短時間で、精密な口腔内の立体画像データが得られます。
6. 治療開始
マウスピースができあがりましたら、矯正治療の開始です。2週間に一度、新しいインビザラインに交換しながら治療を進めていきます。
7. 通院
2週間に一度ご来院いただきます。光加速装置(オーソパルス)を併用であれば、1週間に一度ご来院いただきます。
歯の動き方を確認し、問題なければ交換用マウスピースをお渡しします。
8. 保定期間
インビザラインでの治療が終了したら、リテーナー(保定装置)を装着していただきます。
歯の後戻りを防ぐための大切な期間です。
この期間も3~6か月に一度の通院をしていただき、歯の落ち着きの程度、後戻りの有無の確認を行います。(約2年間)
治療期間について
個人差はありますが、2年~2年半がおおよその目安となります。
通院頻度について
基本的に、1か月に一度のペースで通院していただきます。ご来院の際には、歯の動き方をチェックし、交換用のマウスピースをお渡しします。
インビザライン矯正の痛みやストレスについて
インビザラインは、2週間使用する1つのマウスピースにつき、0.25ミリずつ歯を動かしていく設計になっています。一般的に、ブラケットとワイヤーを使用する矯正治療より痛みは少なくて済みます。マウスピースの交換の直後には多少の痛み・違和感が生じますが、日が経つにつれて慣れていきます。
また、インビザラインは患者様ご自身での着脱が可能ですので、食事や歯磨きもストレスなく行っていただけます。オンとオフの切り替えがしやすい矯正方法と言えるでしょう。